VR ZONE

VR ZONE は namco さんが出展しているDiverCityTokyoPlazaにある期間限定のブースです。中にはVRコンテンツが多数展示されていて、料金の違うコンテンツを600円〜700円程度支払って体験します。
入場するには予めネット上から予約を行って1時間半単位での入場時間を得ます。
– 公式サイト
入場時に首から下げる入場者用カードを手渡されます。
その後、バナパスポートというRFIDチップ入のカードを購入したり、入り口にあるチャージマシンで体験機で支払うバナコインを現金でチャージする必要があるので人数によっては数分の待ち時間を要します。
この時、セガさんから提供されているAIMEカードでもバナコインをチャージ可能です。
また、チャージマシンはブース中央にもあるので、入り口側でないとチャージできないわけではないです。
なので最初に配られる入場者カードを手に入れたらブース内にさっさと入ったほうが無駄な時間を取られずに済みます。
コンテンツを選ぶ

時間は1時間半はあるものの、混みあうコンテンツも偏っていて、持ち時間の時間後半になると並ぶことさえできなくなります。なので人気のコンテンツから体験しにいくのが良いです。僕はこれの選択に失敗して 高所恐怖SHOW
を体験出来ずじまいでした。
脱出病棟Ω
このコンテンツは小さめのブース内にあるソファに座って、SteamのViveを装着して体験します。
ジャンルはホラーで、サイレント・ヒルっぽい病院跡のような建物を探索します。
同時に体験できる人数は4人です。音声でやりとりしながら進めるので4人でやることをオススメします。ちゃんとCoop要素も入ってて、商用のVRコンテンツの中ではちゃんとゲームとして成り立っている完成度の高いゲームコンテンツになっています。
操作は左手のレバーで前進します。前進しかできません。
右手にはViveのコントローラーがあり、懐中電灯代わりに周囲を照らすことが出来ます。
ゲームの途中で選択肢が登場しますが、これはViveコントローラーで選択しつつボタンで決定をします。
ゲーム中に同時に入っている人の姿が見えたり、懐中電灯をこちらに向けてるのが分かったり、音声を含めたコミュニケーションが非常に楽しいです。
途中のCoopですが、ネタバレになるのでやめておきます。同時に4人でしゃべりまくるのでなかなか意思疎通がしにくいものの、そういうシチュエーションづくりも上手く作用してて良いデザインだと思いました。
これはVRゲーム開発者は絶対体験しておくべき内容です。
SKI RODEO

スキーロデオ。スキーを体験するVRです。700円 (651バナコイン)
。
ストックが固定され、板側の向きと角度を膝でコントロールして遊びます。
顔に風があたるようになっていますがVRをつけてるので通気口がみえません。
激しく動く人の中には頭を打ってしまう事もあるそうです。※案内してくれていたスタッフさん談
木にぶつかったり崖から落ちると引き戻されてリスタートします。
一定時間できっとゴールまで行けるコースが有るのだと思うのですが、見えない先がコースになっているのか崖で落ちるのかがわからない作りだったため、ゲームとして楽しむってよりはリアルなスキーを体験する、という作りだった感が強いです。
高所恐怖症の人には崖からスルっと落ちる間隔とかがかなり恐怖に感じるのではないですかね。
脱出病棟のように同時にプレイしている人を崖から突き落とすゲームにしたらかなり楽しくなりそうです。板側にフォースフィードバックさせればぶつかった感も出せるでしょうし。

- 筐体中央についてる四角い箱は空気が出てくる場所。VR空間内のスピードに応じて出力がかわるようになってます。
ARGYLE SHIFT

VR + 動くイス筐体でゲーム作れ!というオーダーに則ったコンテンツです。
プレイヤーはロボに乗り込み、次に説明する操作で遊びます。
固定レバー2本と、レバーに着いたトリガーで射撃を行います。
トリガーを引くと、HMDで合わせた注視点にむかって射撃をします。
右側を見てると右腕の武器、左方向を見てると左手の武器ををつかいます。
見渡せる範囲全部が射撃対象になります。正面方向は両方の武器で撃つようです。
シングルプレイで進行します。僚機は視界内に確認できますが、一緒に遊んでる人の機体ではないので撃っても大丈夫でした。
注視方向に撃つゲームはいくらか遊んだことがありますがけっこう遊びにくいです。
このコンテンツも例に漏れず。
そして、上下移動がプレイヤーの操作にかかわらず発生するので酔いやすい人は注意が必要です。
今後の作りこみに期待したい所です。
ちなみにオペレータの女の子は乳揺れします。
ゲーム内容とボタン数が合っていない事や注視で狙う仕様だったあたりに、途中で何度か仕様変更があったのでは?という開発側の事情が見え隠れするコンテンツでした。
総評
HMDを使ったタイプのコンテンツしか体験しませんでしたが、ドーム型の筐体(ガンダムのやつ)で遊ぶレースゲームもよさそうでした。
Oculusのガイドラインにも書いてありますが、三半規管へ影響が感じられない程度のスピードしかゲーム内では出せないので、この辺をちゃんと抑えたコンテンツは不快感も遊べる印象です。

Viveのセンサーは、必ずしも2つ置く必要がないということがわかったのも収穫でした。※脱出病棟は1つだったので。
固定された筐体ならセンサーのズレも起きにくいので、自室にユーザー各自で設置してもらうよりも筐体ありきで構想したほうが制作過程・運用保守時の事故率をさげれるのではないかなと思います。
また、マルチプレイをちゃんと導入しつつ、筐体が遠隔地でも問題なく遊べるという例を示し、VR酔を回避するスピードと、イス固定の必然性を盛り込んだ脱出病棟は圧倒的に良いできだったと感じました。
VR Zoneに行く人は全員に体験してほしいです。
また、運営者のオペレーションですが、各ブースに最低一人、全ブースでの補助要員でもう2,3人くらいは要るように感じました。シングルで遊ぶタイプであれば五月雨で対応できますが、同時にプレイヤーが来た場合の対応は一人では時間がかかりすぎるため、予備要員は必要になりそうです。
VRZoneのスタッフさんは流石に慣れていて質問にも何でも答えてくれました。ありがとうございました。
GameON
お台場だということもあり、そのままGameONの展示へ行きました。
レトロゲーから最近のゲームまで様々な時代の デジタルゲーム
が展示されていて楽しかったです。
そしてお目当ての PS VR
旧 モーフィアス も体験してきました。
ちなみにVR関連のコンテンツは1チケットにつき1回だけ整理券を得ることができるので何のVRを体験するかは早い段階に決めておき、体験時間までは企画展(GAME ON)以外の常設展を見てくるというのも手です。
科学未来館の入場は1つのチケットで何度も出入りできます。
PS VR + Rez Infinity
PS VRは筐体が他のHMDとくらべて圧倒的に軽く、首振り時のズレも起きにくい設計になってて、さすが家庭用の筐体を作っている経験が蓄積されているな、という感想を得ました。
後ろを向いても後頭部のセンサーでトラッキングを続けてくれているらしく、どこを向いていても問題なく遊べました。これも先のVRZoneで遊んだ ARGYLE SHIFT のように注視点で狙いを定めますが、HMDの軽さにより体験が大きく異なります。Viveは重いんだな、という理解になりました。
ゲーム内容はRezでした。相変わらず音との連動がステキで、シナスタジアアーティストの仕事っぷりを感じます。製品版が楽しみです。
コラム
各時代別にブースが区切られた展示がなされています。
そのブース間を区切る形で設置されているモニターにはコラムが流れているのですが、これのピクトグラムで表現された ゲームの面白さ
を解説した動画がむちゃくちゃよく出来てて、スタッフさんに聞いて出展元の資料や冊子など無いか聞いたくらいでした。全部動画をとればよかったと後悔してます。
9次元から来た男
- 9次元から来た男
科学未来感の中にあるシアターで上映されているコンテンツです。GameONでのVR体験時間までに空きがあるようだったのでこちらのチケットも予め取得しておきました。
天上にあるドーム状のスクリーンに投影された映像を赤青の3Dメガネを使って鑑賞します。
ドーム状なのでスクリーンが映画のそれよりも広く、前の人の後頭部がじゃまになることもない劇場での鑑賞です。去年のTGSで攻殻機動隊の同様の動画が出展されていましたが、これはパイプ椅子に座り見上げる格好で疲れました。こちらのソファはリクライニングで天上を見やすくしているため、ゆったりと映像をたのしむことができました。
お話はTOEという男を科学者が追いかけるという内容です。
物理科学者たちが追い求める全てに共通する理論、Theory of Everythingの頭文字を撮ってTOEという名で擬人化された男を追いかけるストーリーです。
原子から粒子の世界へ飛び、ひも理論のわかりやすい解説も含まれてて科学好きにはとても刺さる内容なのではないでしょうか。
とても充実した一日でした。VRに興味のあるかたは是非足を運んでみては?